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5期3日目!

こんにちは。この度「夏休み!慶應義塾・南三陸プロジェクト2016」に参加させていただきました、経済学部2年の藤井達樹と申します。

今日は2班に分かれ、片方の班は福興市の片づけを行った後に慶應の森に行って作業をしました。

もう片方の班にいた私は、午前中から昼過ぎにかけて小屋の解体、その後、被災をした五十鈴神社と旧戸倉中学校の見学、最後に東日本大震災における津波到達水位が書かれた看板の修正を行いました。

まず午前中は、今は使わなくなった小屋の解体を行いました。この小屋は鉄パイプの上に木の板とプラスチックのシートを乗せた、非常に簡素なものでしたが、解体には4時間以上を要しました。解体作業では本格的な工具も用い、大工さながらの仕事をしました。

次に、五十鈴神社と旧戸倉中学校へ行きました。五十鈴神社は、海の近くにはありますが、非常に高いところにある神社です。それにも関わらず、神社の鳥居のところまで津波が来たそうです。鳥居のところには「地震があったら、この地よりも高いところへ逃げること」と書かれた看板があり、東日本大震災を踏まえた未来の人へのメッセージになっています。尚、この神社は大震災当日、当時の戸倉保育所の園児と戸倉小学校の児童が避難しており、全員が助かっています。

また、旧戸倉中学校は、現在公民館へと変貌している途中で、現在校舎はないですが、体育館は現存しており、ほぼ震災当時のままです。窓が割れ、そのガラスの破片が地面に落ちており、ドアや窓枠がひしゃげており、震災の悲惨さを物語っています。

最後に行った看板の修正では、「大津波水位 東日本大震災2011年3月11日」と書かれた看板をより見やすくしました。今日は地元の方と交流する機会がほぼなかったのですが、看板を修正している際に、近所に住んでいる方が見に来てくださり、南三陸に関する色々な話を伺うことが出来ました。

東日本大震災から5年以上が経過した今、ボランティア活動は上記のように必ずしも直接的に地域の復旧・復興に携わるものではなくなっており、ボランティアに来る人の中では、もう自分が来る意味がないのではないかと感じてしまう方もいらっしゃるそうです。しかし、今回このプロジェクトに参加することで、ボランティア側が自己中心的にならず、地元が今何を必要としているのかをよく考える必要があると考えました。実際に今日の活動内では、看板の修正という、必ずしも直接は復旧・復興には関係のない活動を行いましたが、震災当時あった建物や施設が急速に新しいものへと変わっており震災を思い出すものが少なくなっている中で、震災の記録を残すという今日の看板修正の作業は、今の南三陸にとって必要なことなのではないかと感ずることができました。

これにて本日の活動報告は終了させていただきますが、今期の活動は明日まであります。最後の最後まで、精一杯活動が出来ればよいと思う次第であります。本日の活動報告をお読みいただいた皆さん、ありがとうございました。失礼致します。


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