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慶應南三陸プロジェクト2017GW

3日目の朝は、昨日と同様、朝の散歩から始まりました。清々しい朝陽に照らされた盛り土の山々は、寂しいほど綺麗に押し固められていました。先輩方が「来る度に変わる」とおっしゃっていた道路は、重機が頻繁に通るためか、砂煙に覆われていました。実際に津波が通った道を歩くと、テレビ画面を通してよりもはるかにその規模の大きさを感じました。海辺の岸壁はえぐられ、そこにはいまだ、漁に使われる浮きが残っていました。(写真①)

3日間通して波はとても穏やかで、波打ち際は透き通っていました。

最後の朝ご飯をいただき、向かったのは慶應の森。この日は森の雑木林を伐採し、今後子ども達が遊べるスペースをつくる足掛かりを行いました。一人一丁、ノコギリを腰に携え、木を切っていきました。太い木には受け口と追い口を切り込む方法を用いました。この作業は、この先子ども達の遊べる開けたスペースを確保するとともに、森の整備にもなっています。南三陸町は森と海が密接な関係を持つ地形で、森を綺麗にすることで、海が綺麗になることにも繋がるそうです。初めての作業でなかなか上手くいかないこともありましたが、なんとか頑張りました。馴れた先輩方のノコギリ捌きは凄かったです。およそ2時間の作業で、なかなかの面積を伐採し開拓することができました。

お世話になったながしず荘をあとにし、帰途につきました。途中、志津川中学校と、元は仮設のさんさん商店街が隣接していた南三陸ポータルセンターに寄りました。志津川中学校は町が一望できる高台にあり、再建途中の町を見ることができました。

それと同時に、改めて津波のもたらした破壊を痛感しました。南三陸ポータルセンターでは、チリとの友好の証であるモアイ像を見ることができます。

また、お土産屋さんがあり、様々な南三陸グッズを買うことができました。 この3日間の体験を通して、僕たちが今、南三陸町に対して何ができるかの答えを模索していました。町民の方が話の中で、「来てくれることが嬉しい」とおっしゃっていたことが印象的でした。何か物理的な支援ではなくても、僕たちが実際に南三陸町に行き、その魅力を味わい、伝える。これが、僕たちにできることなのではないかと思いました。また、離れた場所に住む僕たちにとっては、復興が進んでいるように感じることもあります。しかし実際には、まだまだこれからということも痛感しました。 先輩方のように、もっともっと南三陸町に行って、もっともっと南三陸町を知って、もっともっと南三陸町を好きになりたいと思いました。今回慶應南三陸プロジェクトに参加させていただいてできたこの繋がりを継続的なものにし、この輪をこれからもっと、広げていきたいです。


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