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夏季活動3期1日目

8月21日ついに3期の活動が始まりました。今回は、スタッフさん3名と参加者8名、長沖先生の計12名で活動します。この日は、主に戸倉地区及び志津川地区の見学をしました。さらに、この日は仙台から、語り部としてご活躍されている、三浦貴祐さんがいらして、震災当時の貴重なお話を伺うことができました。

 まず、午前中は、戸倉地区を訪れました。四方を森で囲まれているため、津波が到達していることに気付かず、多くの方々が犠牲となった西戸の慰霊碑を訪れ、皆で黙祷しました。また、戸倉小学校の生徒が震災当日に職員の方々と一晩を過ごした五十鈴神社にも足を運びました。津波が実際に押し寄せた場所に立ち、今は静かな海を眺めると、言葉にできない戦慄を覚えるとともに、当時の避難していた人々の心情をより現実味をもって感じることができました。 その後、お昼をとるために慶明丸を訪れました。慶明丸を経営されている三浦さき子さんは、私達に、慶明丸を南三陸の地で始めることができた、様々な出合いについてお話して下さりました。お話の中で、地域の方々と話し合う場が、ほとんどなくなってしまった、とおっしゃったことに胸を突かれました。銀行やスーパーなどもまだ不足しているのですが、地域間での密なコミュニケーションをとる基盤がなければ、地域社会としての持続的な発展は難しいと思います。三浦さんは、津波があったからこそ、ボランティアの人々や、国境を越えた様々な出合いがあったと何度も仰られていました。ボランティアなどで訪れる人々は、その土地に住む人同士をつなぐことも出来るのだと実感し、ボランティアの可能性に気付かされました。(写真:慶明丸の前で。前列左、三浦貴祐さん。前列中央、三浦さき子さん)

午後は、旧戸倉中学校で現在戸倉公民館となっている建物を訪れました。そこでは、三浦貴祐さんが、実際に震災当日、津波と追いかけっこをするように逃げたことや、家族の安否も分からない中、高台にある工場で一晩を明かしたことなどを詳しく伺うことが出来ました。故郷を大切に思い、故郷のために自ら行動している意思の強さに感化されました。また、津波でもぎ取られたドアの一部や、震災当日の黒板などもそのままの形で展示されていて、より一層当時の状況を理解することが出来ました。(写真:戸倉公民館での展示見学)

最後に、志津川地区を訪れ、新たにビーチとして整備された海を眺めながら、南三陸の主産業である漁業や、林業についてのお話を伺いました。養殖やバイオマス燃料などに取り組むことで、力強く前進していく南三陸の将来を思い浮かべることが出来ました。(写真:志津川の浜辺)

お二方のお話を伺うことで、新たな問題意識が芽生え、残り三日間の活動への弾みとなりました。


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