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2017夏活動2期2日目

こんにちは!はじめて南三陸プロジェクトに参加した法学部政治学科4年の許です。

夏2期2日目の活動を報告します。

今日は慶應の森で一緒にハイキングし、草刈りの仕事をする予定でしたが、雨で中止になりました。ここ最近ずっと空が曇っていて、念願の森には行けなかったのが残念でした。かわりにサンオーレ袖浜でビーチクリーンをし、石巻市と女川町に見学しに行きました。

波の音と鳥のさえずりに囲まれながらみんなと一緒にビーチクリーンして、少しでも環境について考える時間を共有できたと思います。

そのあとは石巻市立大川小学校、女川町地区医療センター、女川駅周辺、日和山公園、石巻市立門脇小学校と神割岬に行きました。

特に二つの小学校の跡地が印象的でした。

大津波にのみ込まれ、児童108人、教職員13人のうち7割が死亡・行方不明となり、学校では東日本大震災最多の犠牲者が出たのは宮城県石巻市立大川小学校。おそらく震災がなければ、存在さえ知らなかったでしょう。

雨にもかかわらず、学校の前の置かれた慰霊碑に献花や見学に人がひっきりなしに訪れます。

校舎周辺にはロープが張られ、「立入禁止」の注意書きが立っています。すでに窓や外壁がないので、中の様子は見えるのですが、詳しいところまではわかりません。

当時は避難した生徒や近隣住民はこの校庭に集まりました。裏に見えている山に登るか、鉄橋のほうに行くかの議論に時間を使ってしまい、結果として逃げ遅れました。自らの判断で裏山に登った生徒のうち4人が助かり、集団で橋に向かった生徒の多くは、堤防から流れこんできた津波に巻き込まれ死亡しました。後知恵で「正しい判断」とされた裏の山ですが、私からみてもかなり急です。当日は雪も降っていました。

泥や木材、コンクリートなどのがれきが散乱し、粉塵が舞う中、私たちは復興に向けた決意を新たにする気持ちを込めて、犠牲者を悼みました。

それと比べて、同じ石巻市の門脇小学校の校舎は、主に建物右半分が津波火災の影響が激しく、現在は全体がカバーで覆われ、外から建物を見る事はできなくなっていました。学校の周りには墓地がたくさんあります。日和山があるお陰で多くの人が救われました。

門脇小学校は震災時津波と火災の両方に見舞われにもかかわらず、地震と津波のことは常々意識し、防災体制が徹底したため、学校にいた224人の児童は全員日和山公園に逃げて避難しました。

理想的に避難するためには、避難場所の安全と移動ルートの安全が前提となるが、実際には、避難者の避難能力や避難場所の被災リスク、安全性が明確でなく、身を守るために何が最善の方法かの判断は避難者の感覚に頼っているため、災害情報を受け取っても、避難行動は避難者それぞれの判断となり、行動はまちまちとなります。今回の見学を通じて防災訓練と避難訓練の重要性を考えさせられまた。

法学部政治学科4年 許迎迎


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